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楽曲解説第2回「醒めても 夢」

みなさんこんにちは。10月に控えていた2本のライブ、そして11月のライブもひと段落しました。見てくださったみなさんありがとうございました。

さて、約2ヶ月ぶりの楽曲解説は「醒めても 夢」です。

 

参考までにライブ映像と歌詞をご覧ください!

2018/8/11 ブレーメンズと音楽隊 part.2にて初披露 ※動画は2018.11.18 TURN BACK FRYDAYレコ発

動画始まって11:46~

 

醒めても 夢 

作詞 : 菱沼直人

 

文字を紡ぐ線路脇のベンチ 

夢と現 かき分けて潜る

惑わされない 春の桜 夏の青葉

 

家に帰る俺の家は団地

これは現 四畳半の部屋に

惑わされない 秋の紅葉 冬の南天

 

夢から醒めた夢

夢から醒めても夢

夢から醒めた夢

醒めても 夢

 

朝起きる夢を見るが夢だ

家の中に見慣れた亡霊

惑わされない 街の灯り 一時の交わり

 

現に戻る俺に今日はない

認識の相違 俺の城が見えない

惑わされない お前らの夢幻

 

夢から醒めた夢

夢から醒めても夢

夢から醒めた夢

醒めても 夢

 

明日(あす)と明日(あした)鉛の雨が降る

認識の合一 俺の城が見える

惑わしていく お前らの夢

現実の侵食(えじき) お前らの無限

 

何もかも溶けた跡に残る俺たち

惑わしてく 無くなった家 浴びつづける鉛

夢から醒めた夢

そこで夢から醒めた俺

夢から醒めた夢

 

夢から醒めても夢

 

作詞をしてくれた菱沼くんから送られてきた時の感想はもう「なんやこの歌詞。。。。」の一言しかないですよね。

何を言ってるんだこの詞は。。。。

ただ彼は劇作家・演出家ということもあり言葉選びが「歌詞的」というより非常に「詩的」なんですよね。この曲の歌詞にはそれが非常に出ていると思います。面白い。

歌ってくれているのはボーカリストのちゃんみゆです。

ファーストライブからほぼほぼ出ていただいている彼女ですが、参加するきっかけはたまたま僕がベボベのコピーがしたいとツイッターで言ったところリプをくれまして、そのあと彼女がツイッターに上げていた歌声を聴いて「あ‥‥これはすごい人を見つけてしまったかも知れぬ‥‥」と速攻でオファーしたこと。

最初の段階からこの声に合うカッコイイ感じの曲が欲しいと思っていたところにこの曲の歌詞が送られてきたものですから、「これ歌わせたら大分詞の雰囲気とも合って良いんじゃないか?」と作曲し始めました。

 

そしてここで恒例の元ネタ楽曲コーナー。

でも今回はすこーし違って、この楽曲に関しては「こんな曲を作りたいなあ」という元ネタがなく結構ゼロから作っていったんです。しかしやはり所詮は手グセや自分の音楽的趣味が楽曲構成やコード間に現れてしまうのも事実であります。

この曲のイントロ部分・Cメロで使われているコード進行は、Base Ball Bear「ドラマチック」のイントロ・Bメロに影響を受けてます。

と、いうか気づかない間にこの曲のコード進行を使ってました。やっぱり意識してなくても頭にはあるもんですね。

 

てか「ドラマチック」のBメロと「醒めても 夢」のCメロのキメに関してはパクリ疑惑レベルで似てしまってるかもしれません。

ごめんなさい。

と、こんな感じで前回のimagine girlに引き続きまたもやBase Ball Bearに影響を受けている僕でした。

 

個人的にはCメロで思い切りギターにフランジャーかけて音色うねらせている部分が気に入っています。

あとラスサビに入る前の幕田のドラムフレーズが非常に気持ち良い。あそこが決まるの超楽しいです。

今年10月13日のストリートフェス、11月18日の福島アウトラインに出演した際にはショウジコウヘイにリードギターとして参加してもらったのですが、彼のギターが混ざることでよりロック感が強まってグッと楽曲が引き締まった感じがあります。

 

※この動画の12:55より始まります。

こんな感じで紹介してきましたが、この曲は我々の楽曲「ファークライ」に次いでライブでたくさん披露している楽曲なのです。個人的には演奏する度にグルーヴ感やキメ、そしてちゃんみゆの歌が洗練されていっている感覚がしてます。この感じすげえ楽しいです。

これからも結構ライブでやると思うのでぜひお楽しみに。

ここらで今回の楽曲解説を終わりたいと思います。

やっぱり自分が作詞してないと書けることも限られるなあ。