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楽曲解説第1回「imagine girl」


Project Halleyのオリジナル楽曲はこれまで何曲か作ってきたけれど、もちろんライブで披露できていないやつもある。

今回はそれぞれの楽曲解説的なものをブログでやっていこうかなあ。。。なんて。

詳しいこととか改まって話せる機会ってないでしょ?ライブの時にグダグダしゃべってるのもあれだし。

僕の場合大体曲ができるときは最初に「こういう曲に憧れる」っていうビジョンからスタートすることが多くて。ただの作った経緯だけではなくその元ネタ楽曲の紹介も入れつつ披露順で書いていきます。

 

2017/12/27 TACHIFES vol.EX@福島アウトライン にて初披露「imagine girl」※2018/8/11 Bremens企画でも演奏

この動画5:14~

 

 

僕と松井が所属するBremensが受験のため活動休止したのがこの年の9月で、それまでライブのことだけ考えてれば頑張れてたのが一気に終わっちゃって、その反動でいろんな曲作り始めようかなってなんたんですよね。受験だから~とかそんなの関係なく。もしかしたら受験シーズンが一番ギター弾いてたかも。気晴らしってのも合って。

そんな中「女性ボーカルの曲作りたい」っていうのがあって最初に作ったのがこれ。

この曲を作り始めるときに元となったのが

Base Ball Bear feat.花澤香菜「恋する感覚」という楽曲。

中1のころからベボベのファンでずっと聞いていたんだけど、この花澤香菜とのコラボは当時かなりびっくりしたかな。

ボーカルギターの小出祐介さん通称こいちゃんの作る楽曲は本当に多彩なんだけど、こういうガールズポップも鮮やかに仕上げてくるところが本当に大好き。こういう甘酸っぱいさわやかな曲がいいな~と思っていたわけです。

そこで作ったのが「imagine girl」女の子が歌うなら恋する女の子っぽい曲じゃないとやっぱりあれかなとおもって「俺は女の子だ俺は恋する女の子だ」と暗示をかけながら歌詞を書きました。

いい曲完成したかなとおもいつつ改めて自分が書いた歌詞をみてこっぱずかしくなる。

サビの歌詞なんて「君が好きだって思ってる時間の長さを計ろうとしても計り切れないんだ」

「そんな気持ち恥ずかしくて言えないしやっぱりこっそりしまっておこうかな だってまだ気づいてないでしょ?」ですよ。

地獄絵図ですよこれ。きらきらした女子高生バンドが書かないと駄目ですよこれ。ヒゲの濃い野郎が書いてはいけません。

でも頑張って書いたんです。そういう雰囲気出すために。

 

でも実はこの曲の歌詞にはある秘密があってですね、Bremensの楽曲「LとM」の歌詞と対応させて書いたんです。

LとMの冒頭は「朝焼けが僕の頬を染める」2番冒頭は「夕焼けが僕の頬を染めた」

imagine girlは「窓からさす朝日がまぶしいな」「傾いた太陽が私を照らす」なんですね。

さらにはLとM2番は「目を瞑りふと思い出すのは透明だったあの子のこと」と続き、好きなあの子のことを夕焼けの中想っているわけですが、imagine girl2番は「放課後君を見つけたの 一人で目を瞑っている君は今何考えているのかな」

つまり、imagine girlでは'あの子'にLとMの主人公は見られていたってわけです。

テーマとして、LとMは「恋する男の子」の曲であり、imagine girlは「LとMで想われていた女の子も実は彼のことが好きである、しかしその思いは伝えられてない」といった具合。ヴォエエ。ますます髭のオジサンが書いてはいけない。

でもこうやってちゃんと考えて歌詞書いてるんですよ。

 

こんなふうに今まで作ってきた曲より「ポップに」ってのを意識して作りましたのがこの曲。

ボーカルをなぜユビキタスの工場見学あゆちゃんに任せたかっていうのは曲のイメージとキラキラ感が合ってたからかな。あと声質。そこ一番大事よね。

てな感じで楽曲解説1回目「imagine girl」終わりたいと思います。

 

※LとMの解説もちょろっとしたい。この曲は「ラブとミュージック」からこのタイトルになりました。単純なラブソングにもとれるんだけど、同時に音楽に対する愛も歌ってるのでこのタイトルになりました。また要所要所で使っている言葉も好きなアーティストの歌詞が元ネタだったりします。2番サビ「愛してるって言葉だけが全てな訳じゃない クリシェに頼らない」この「クリシェ」ってのは「常套句」って意味なんだけど、これはASIAN KUNG-FU GENERATION「夜を越えて」の出だし。

「音楽はあまりに無力なんて常套句に酔っても 世界をただ一ミリでも動かすことはできるだろうか」

この一文が大好きで、ここから発想を少し得させていただきました。

さらに、先ほども書いた2番Aメロの「透明だったあの子のこと」という部分。想い人である女の子をこう表現しているんですがこれは伝説のバンド、2002年解散のNUMBER GIRL「透明少女」から発想を得ています。

ボーカルの向井秀徳さんはいつもこの曲の前は創作である女の子について語り、「そんなあの子は透明少女」と言い曲に入るんですね。

これが元ネタになってます。

この映像がナンバガとの出会いでした。何回見てもかっこいい。衝撃を受けました。

と、プロハレのブログなのにBremensの楽曲まで解説してしまいましたがimagine girlと関連してるってことで勘弁してください。

ここまで見ているモノ好きの方もなかなかいないと思いますが、見てくださり本当にありがとうございます。次回もお楽しみに。